直行直帰・早朝深夜が多い建築・土木業界におけるアルコールチェックのポイントとは?

2023年12月1日からアルコールチェッカーを使用したアルコールチェックが義務化となり、実際に運用を始められお困りごとが出てきている事業所さまも多いのではないでしょうか。その中でも、直行直帰や早朝・深夜のアルコールチェックについて対応を苦慮されていませんか?こちらのコラムでは、直行直帰などが多い建築・土木業界にフォーカスしアルコールチェックの運用管理ポイントについてご紹介していきます。

  • 2023/12/25 公開

目次

  1. 1.アルコールチェック義務化のおさらい
  2. 2.直行直帰、深夜・早朝のアルコールチェックのポイントとは?
    1. ◆アルコールチェック確認について
    2. ◆業務効率化のためには?
    3. ◆他の企業はどう対応している?
      1. 【導入企業①】
      2. 【導入企業②】
  3. まとめ


1.アルコールチェック義務化のおさらい

2023年12月1日より、「運転者の酒気帯びの有無の確認を、アルコール検知器を用いて行うこと」「アルコール検知器を常時有効に保持すること」が義務化されました。業界問わず、乗車定員が11人以上の自動車1台以上、またはその他の自動車5台以上使用している事業所が対象となり12月1日に向けて、準備を進められた事業者も多いのではないでしょうか。
今回の義務化のポイントとしては、アルコール検知器の利用が必須となり、常時有効に検知器を保持しておくという点になります。検知器はさまざまなメーカーから販売されており、選定から導入まで対応に苦慮された安全運転管理者の方もいらっしゃるかと思います。
苦労して導入し運用開始したものの、直行直帰や出張、シフト制などで早朝・深夜帯の運転者の状態確認など新たなお困りごとが出てきていませんか?
特に直行直帰などが多い建築・土木業界では、現場に数か月~数年勤務される従業員も多く、アルコールチェックにおいて課題もあるかと思います。本コラムでは建築・土木業界の方向けに、アルコールチェックのポイントを次項でご紹介していきます。



2.直行直帰、深夜・早朝のアルコールチェックのポイントとは?

◆アルコールチェック確認について

アルコールチェックの確認は、検知器を用いて行い運転者の顔色、呼気のにおい、応答の声の調子などで運転者の状態を確認する必要があります。
直行直帰の場合など対面で確認が困難な場合でも、遠隔でも確認できるような対応が必要です。直行直帰の場合は、運転者に携帯型アルコール検知器を携行させカメラやモニター等で安全運転管理者が運転者の顔色、応答の声の調子とともに、アルコール検知器による測定結果の確認を行うか、他には、携帯電話や業務無線などの運転者と直接会話できる方法で安全運転管理者が運転者の応答の声の調子等を確認するとともに、アルコール検知器による測定結果を報告させるなどの方法があります。
直行直帰のほかに、出勤の時間帯によっては早朝や深夜帯などでもアルコールチェックの確認をする必要があり安全運転管理者の負担が大きくなっています。
また、検知器の調達時期が現場によって異なり一括管理が難しい場合や、紛失などに伴う追加調達などコスト面での課題もあります。



◆業務効率化のためには?

では、業務効率化を図っていくにはどうしたらいいでしょうか?義務化されている内容では、検知器を用いたアルコールチェック以外にも決められた項目の記録を1年間保存しておくといったものがあります。記録簿はエクセルなどのデータ管理や、紙管理での運用を行っている事業者も多いですが、紛失やデータ削除などのリスクがあり、複数事業所に跨って管理…となると安全運転管理者の負担は大きいです。
そこで、オススメなのがクラウド管理のサービスです。運転者はスマホやタブレットから操作でき、アルコール検査結果を入力するだけなので煩わしい紙管理などはなく、紛失の心配もありません。管理者側もPCやタブレットから状況を確認することができ、負担を大きく軽減することが可能となります。
他にも、アルコールチェック業務はアウトソーシングすることができ、自社の状況に応じてコールセンター窓口を開設したり、記録や管理にかかる業務負担を軽減することが可能となり、業務効率化が可能となります。AIoTクラウドのアルコールチェックサービス『スリーゼロ』は、パーソルワークスデザイン株式会社が提供する酒気帯び確認・点呼の委託サービスとの連携も可能です。他業界ではありますが導入事例もご紹介しています。(株式会社ニチレイフーズさまの導入事例はこちら)
また、さまざまな検知器を併用している場合、サービスによっては対応している検知器が異なる場合も多いためサービスの選定も重要になります。『スリーゼロ』であれば対応検知器の機種が100種を超えていますのであらゆる検知器に対応しているため導入しやすくなっています。



◆他の企業はどう対応している?

事業者さまが一番気になるのは同業他社さまの対応状況ではないでしょうか?そこで、弊社サービスの『スリーゼロ』を導入いただいている建設業界の企業さまの事例をご紹介します。



【導入企業①】

課題:直行直帰の際は電話確認を実施していたが、運転者と管理者の間で検査結果をリアルタイムで共有できず確認に時間を要していた。また、紙の記録簿の管理も大変だった。

導入結果:企業のDX化を促進されていることもあり、アルコール管理のクラウド化し効率化することに成功。また、すでに検知器を配布済みであったため、検知器の種類を問わないことが決め手となった。課題として思っていたアルコール検査結果のリアルタイムも解決することができ業務負担が軽減された。
また、別業界の課題解決事例もご紹介します。



【導入企業②】

課題:対面での酒気帯び確認ができない場合は、配布しているスマートフォンを活用し、Zoomを使って目視確認を実施。現場管理者から1日2回あるチェックの時間も不定期であり、Zoomで確認するのは業務負担という意見が上がっていた。

導入結果:アルコール検知器の測定結果を自動でクラウド管理できるので、管理者が直行直帰などZoomでの目視確認をしていた部分は、顔写真、検知器のデータをブラウザ上で見ながら電話確認する形になり、現場の業務負担が軽減された。



まとめ

今回は直行直帰などが多い、建築・土木業界向けにアルコールチェックの運用管理についてポイントをお伝えしました。もちろん、ほかの業界・業種でも取り入れていただくと業務効率化につなげていただける内容です。弊社のアルコールチェッククラウドサービスの『スリーゼロ』は検知器100種類以上に対応したクラウドサービスになっており、アルコールチェックの負担を軽減し、業務効率化を促進します。運転の利用頻度が少ない方向けのプランやアルコールチェックの管理業務のアウトソーシングについてもご相談承れますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。



関連リンク

本コラム内でご紹介している、パーソルワークスデザイン株式会社が提供する酒気帯び確認・点呼の委託サービスの資料DLは、パーソルワークスデザイン株式会社のHPからダウンロードいただけます。

▼資料DLはこちら ※パーソルワークスデザイン株式会社のHPに移動します。

担当H.I.



監修者 宇徳 浩二(うとく こうじ)

2002年シャープ入社。携帯電話のソフトウエア開発部門にて、スマートフォンのシステム開発等従事。
その後、AIソリューションの開発責任者として、シャープのAIoT(AI+IoT)のAI開発をけん引。
2022年AIoTクラウドにてプロダクトマネージャーに就任し、アルコールチェック管理サービス『スリーゼロ』、WIZIoT(ウィジオ)遠隔監視サービスなどのSaaSサービスのプロダクトを創出。
AI、IoTを活用したソリューションやサービスに携わる者として、社内外の講演、セミナーに登壇をするなどAI、IoT、SaaSビジネスに関して発信している。

宇徳 浩二