アルコールチェックは運用管理が肝心!検査を忘れない方法など見落としがちな6つのポイントをご紹介!

2023年12月に義務化になったアルコールチェッカーを使用したアルコールチェックについて、運用を始めて数か月たった企業さまも多いと思います。今回のコラムでは、義務化以降の状況と、改めて義務化の内容を振り返ります。その中で見えてきた「出来ているようで出来ていない、見落としがちな義務化のポイント」を6つまとめました。検知器を導入しただけで満足していませんか?アルコールチェックは管理が肝心です!アルコールチェック義務化対応について漏れがないか現状の運用状況チェックにこちらのコラムをご活用ください。

  • 2024/02/07 公開

目次

  1. 1) 義務化以降の状況について
  2. 2)【おさらい】アルコールチェック義務化とは?
  3. 3)意外と抜けている!こんな項目に注意!運用管理のポイント!
  4. 4)クラウドサービスでの簡単管理がオススメ


2023年12月にアルコール検知器を使用したアルコールチェックが義務化となり、そこに向けて準備をして義務化対応された企業さまも多いと思います。
今回、こちらのコラムで取り上げるのは義務化以後の状況と、意外と陥りやすい運用管理面の対応不足ポイントについてお伝えしていきます。アルコールチェック業務の運用管理について、改めて見直しをしてみませんか?
簡単、安心にアルコールチェック業務の運用管理を行いたい企業さま必見です!



1) 義務化以降の状況について

2023年12月にアルコール検知器を使用したアルコールチェックの実施、管理が義務化となり約2か月が経ちました。アルコールチェックについては、義務化のタイミングでいろいろな企業さまやWebメディアなどの媒体やテレビなどで取り上げられ話題になりました。また、さまざまな企業のコラムやウェビナーなどでも情報が多く発信されていたのでそういった所から情報収集をされ義務化対応を進められた企業さまも多いのではないでしょうか?
当社、アルコールチェック管理サービス『スリーゼロ』に関してお問い合わせをいただいた状況を見ていると、12月前に急いで対応を進められた企業さまが多いような印象を受けています。
義務化以降も、企業さまから当社『スリーゼロ』『義務化』に関して継続してお問い合わせはいただいており、改めて当社でアンケートを実施してみたところ、意外にもアルコール検知器も未導入である企業さまも割合としてはまだまだ多くいらっしゃることがわかりました。
アルコールチェック義務化に対しての各企業さまが抱いている課題感としては、


<義務化前の課題>

  • 「紙やExcelでの管理が大変」
  • 「これから業務負担が増えそうだ」
  • 「直行直帰や早朝深夜のアルコールチェックの徹底や業務負担」
  • 「アルコールチェックの検査結果の記入がいい加減」

という点など、義務化前は課題がバラけていた印象がありました。
ですが、義務化以降実際に運用を始め、課題感として明確に見え始めていることもあるようで徐々に企業さまが抱える課題に変化がではじめています。


<義務化以降の課題感>

  • 「紙やExcelでの管理が大変」
  • 「直行直帰・早朝深夜の点呼など確認が大変」
  • 「本当にアルコールチェックを実施しているか確認ができない」

などの声が増えてきました。

これから春に向けて組織改編や新入社員の受け入れ等がある企業さまも多いと思います。業務負担が大きくて運用管理がきちんとできていない…なんてことがないように今一度、自社の状況を見直しませんか?
次項からはアルコールチェックの運用管理について今更ちょっと聞きにくいそもそもの義務化の内容や、実際にユーザーさまとお話していく中で浮き彫りになった「できているようで出来ていない、抜け漏れが発生しやすいポイント」についてお伝えしていきます。



2)【おさらい】アルコールチェック義務化とは?

2023年12月のアルコール検知器を使用したアルコールチェック義務化が開始しましたが、12月に追加になった項目としては2点です。

  • 「酒気帯びの有無の確認にアルコール検知器を使用すること」
  • 「アルコール検知器を常時有効に保持すること」

ただ、この2点にしっかり対応するのが、業務負担になるなんて場合もあります。
そもそも、アルコールチェック義務化というのは、該当となる事業者が設定されています。そして、その「該当事業者」が安全運転管理者を選任し、その安全運転管理者が運転者に行う点呼の事を指します。確認を行う内容としては「運転者の酒気帯びの有無」を目視で確認すること、またはアルコール検知器を用いて測定を行うことです。

ここに、新たに「酒気帯びの有無の確認に目視等に加えて、アルコール検知器を使用すること」と「アルコール検知器を常時有効に保持すること」が加わりました。
要は、目視等での確認だけで済まさずしっかり検知器を使って酒気帯びがないか確認を行う事。そして、その検査で使用する検知器を有効な状態、つまりしっかりと正常に作動する状態で使えるようにしておきましょうということです。
電源は入るから動いているように見えるけれど、実は壊れていてしっかり計測できていなかった…では済まされないです。ということは、アルコール検知器のメンテナンスも必要になってきますね。昨年6月には某消防本部で前日の酒が残った状態で運転し、停職3か月の懲戒処分を受けたニュースがありました。その際、アルコール検知器を使用したチェックは実施していたもののアルコール検知器が故障していたそうです。後日、検知器の故障が判明し、運転した本人からの酒気帯びの自己申告もあり懲戒処分になったという事でした。

アルコール検知器のメンテナンスについては、各メーカーごとに違いますが一般的には使用期限を「●回使用」などの回数制限や「●年」といった期限のどちらか早いほうを満たしたタイミングと設定しているメーカーがほとんどです。
アルコール検知器はこのように使用期限がある機器のため、事業者はアルコールチェックの検査結果の管理だけでなく、アルコール検知器の管理も必要になってきます。
そういった内容の義務化を踏まえ、いざ運用を始めてみると思っていたように運用ができていなかったり、管理面での負担が出始めたり、1項でご紹介した課題感が見え始めているのだと推察されます。
そこで、アルコールチェック義務化の「意外とここができてない」という点や業務の負担軽減につなげられるポイントも併せて次項からご紹介していきます。
なお、2023年12月から開始した、アルコールチェック義務化の内容についてはこちらのコラムで詳しくご紹介しています。もっと詳しく義務化の事を確認される場合はこちらからご確認いただけます。
▼『12月1日 義務化!』【アルコールチェック義務化まとめ】概要と現状、対応のポイントをまとめて解説



3)意外と抜けている!こんな項目に注意!運用管理のポイント!

このコラムの執筆を始めたきっかけの1つに当社の営業担当の声がありました。日々お客さまと接する中で企業さまのお話を伺っていると、意外ときちんと運用管理ができていない企業さまも多いのだそうです。
この項では、実際の声を基に意外と抜けている運用管理の項目についてお伝えしていきます!


POINT1

●リアルタイムの点呼(電話での確認)が抜けている●
アルコールチェック実施時の酒気帯び確認として、顔写真の提出で運用管理している企業さまも多いと思いますが、実はアルコールチェックは顔写真の提出だけでは酒気帯びの確認としては不十分になっています。正しくは、遠隔点呼の場合これに加えて電話やビデオ通話などでの声の調子の確認も併せて必要となります。


POINT2

●その写真はいつ撮影されたものですか?●
実は、顔色確認や、アルコール検知器の検査結果も写真で承認している場合「その写真はいつ撮影された写真ですか?」という落とし穴があります。カメラやモニターなどでの顔色確認は良しとされていますが、検査結果については「検査を実施しているその時の写真」でないとNGとなっています。


POINT3

●安全運転管理者、選任していますか?●
安全運転管理者の選任というのは、実は「選任をした」という報告を使用の本拠地を所轄する警察署経由で公安委員会に届け出る必要があり、そのことを指します。つまり、企業の中で任命する=選任するということではありません。
(参考:https://www.police.pref.tokushima.jp/07tetuduki/p16133/index.html


POINT4

●その検知器は有効ですか?●
アルコール検知器の検査結果写真についてはもう1つ落とし穴があります。それは検知器の検査結果です。どういうことかと言うと、画面に「0.00」と数値が並んでいても実は検知器が故障していたら…?という懸念があります。写真に写る検知器の数値はゼロでも、検知器故障の可能性はゼロではありません。検知器の期限が切れたままなんとなく使用している、なんてことはありませんか?前項でもお伝えしましたが、検知器には有効期限があるため、定期的なメンテナンスが必要です。


POINT5

●運転前後で検査忘れはありませんか?●
アルコール検査は運転前後で必要になり、運転前だけではありません。運転前に検査を忘れてうっかり運転を開始してしまったり、直帰などの場合、運転後のアルコールチェックは漏れが発生しやすいです。運転前後のアルコール検査の管理はきちんとできていますか?


POINT6

●検査結果の管理、きちんとできていますか?●
弊社で実施したアンケート結果でも、紙やExcelで検査結果を管理している企業さまはまだまだ多いです。ですが実際にお話を伺うと、記録した紙の扱いが粗雑だったり記載してある字が汚く読めなかったり、、なんて声も聞こえてきます。記録簿紛失したりしていませんか?また、記録簿の項目は足りていますか?



4)クラウドサービスでの簡単管理がオススメ

実際の声を基に、陥りやすいポイントを6つほど記載しましたがこのポイントを解決するのに便利なサービスがクラウドでのアルコールチェック管理サービスになります。
クラウドサービスは初期導入費などがかかる場合が多いですが、それ以上に導入・運用コスト以上の業務時間など業務効率化に伴う費用削減効果が期待できます。「紙運用でもいい」と考えている企業さまも実際まだまだ多いですが、紙運用で現場の運用管理はきちんとできていますか?紙での運用管理はリスクとメリットどちらが多いでしょうか?義務化に率先して取り組まれている企業さまではクラウドサービスでの運用管理が多くなってきました。そこで、アルコールチェックのクラウドサービスについて、メリットをご紹介していきます。


メリット1

●検査結果が一元管理できます●
クラウド管理システムでアルコールチェックを実施すると、実施した検査結果がクラウド上に集まるので全社で管理していきたいなどの課題を解決することが可能です。
承認は各事業所単位でしたい…という場合も、『スリーゼロ』であれば事業所ごとに初期導入費はいただいていますが、各事業所の管理者設定ができるため事業所ごとの承認も可能となります。


メリット2

●クラウドでデータの保管が可能です●
記録簿の保管スペースが不要で、検査結果の紛失やデータ改ざんの心配もありません。紙管理の煩わしさもなく、「記載したはいいけれどこれじゃ読めない…」なんて事もありません。『スリーゼロ』では2年間の長期間記録を保存することも可能です。


メリット3

●検査結果が自動で連携されます●
クラウド型のアルコールチェックはアプリで操作するものが多いので、検査結果が自動で連携されるものが多いです。『スリーゼロ』は、アルコールチェックを実施する運転者はアプリに入力するだけで、管理者用アプリにデータが連携され確認ができるようになり電話や対面での確認後にアプリ上で承認するシステムなので、操作も簡単です。


メリット4

●運転日誌もクラウド管理で簡単、安心●
軽視されがちな項目ではありますが、道路交通法施行規則に基づき安全運転管理者の義務項目なのでしっかりと記載・管理が重要です。『スリーゼロ』ではプレミアムプランをご契約いただくと、運転日誌もクラウド上で管理いただけます。運転日誌の管理と併せてアルコールチェック管理もペーパーレス化をすることで管理業務の負担軽減がかないます。


メリット5

●運行状況ダッシュボードの検査漏れ防止で安心●
『スリーゼロ』はスタンダードプラン、プレミアムプランをご契約いただけると、車両予約機能と連動しアルコールチェック漏れをアナウンスする機能をお使いいただけます。運転者がアプリ上で車両を予約しておくと、予約時間が過ぎてもアルコール検査が実施されていない場合管理者に通知が行きチェックができるようになっています。

●『スリーゼロ』のメリット●
アルコール検知器は前述の通り、定期的なメンテナンスが必要になります。そのため。対応機種が限定されるクラウドサービスの場合は同じ検知器を入手する必要がでてきます。
『スリーゼロ』であれば、買い替え時に最新の機種や拠点ごとに異なる機種を入手しても、100機種以上のアルコール検知器に対応しているため検知器に依存することなくサービスが利用できます。
また、LINE WORKSやWowTalkのビジネスチャットツールに対応しているため、アルコール検知などもしもの際は使い慣れたツールにお知らせすることも可能です。
この記事では、クラウド管理サービスのメリットや、運用管理で陥りやすい意外なポイントについて紹介しました。
これからクラウドサービスの導入を検討している方や、既に導入しているサービスからお乗り換えを検討している方はぜひ、この記事を参考にしてください。
『スリーゼロ』はアルコールゼロ、検査漏れゼロ、飲酒事故ゼロ ゼロから生まれる安全管理を支援します。



監修者 宇徳 浩二(うとく こうじ)

2002年シャープ入社。携帯電話のソフトウエア開発部門にて、スマートフォンのシステム開発等従事。
その後、AIソリューションの開発責任者として、シャープのAIoT(AI+IoT)のAI開発をけん引。
2022年AIoTクラウドにてプロダクトマネージャーに就任し、アルコールチェック管理サービス『スリーゼロ』、WIZIoT(ウィジオ)遠隔監視サービスなどのSaaSサービスのプロダクトを創出。
AI、IoTを活用したソリューションやサービスに携わる者として、社内外の講演、セミナーに登壇をするなどAI、IoT、SaaSビジネスに関して発信している。

宇徳 浩二