【総務・安全運転管理者必見】社用車の事故を防止する交通安全教育と業務効率化に向けたポイント

この春、新卒社員を迎えられた企業様も多いのではないでしょうか。通勤電車でも、新卒社員らしき方々をよくお見掛けするようになりました。そろそろ企業の総務ご担当者さまは迎え入れの業務が一段落する頃でしょうか。
暖かくなり、日々の業務にも慣れてきた今の時期最も気を付けたいのが社用車の事故です。
本コラムでは、新年度がはじまり体制も変わった企業さまに向けて、改めて運転前後のアルコールチェックの大切さと、クラウドサービスを活用した業務効率化についてご紹介していきます。

  • 2024/05/15 公開

目次

  1. 1章 社内での安全運転教育の徹底がなにより重要です
    1. ◆安全運転管理のポイント
  2. 2章 新たに運転するようになった人は要注意!アルコールチェックしてますか?
  3. 3章 アルコールチェックは管理も実施も大切です
    1. ◆酒気帯び運転のリスク
    2. ◆酒気帯び運転、防ぐためにはどうしたらいい?
  4. 4章 アルコールチェック管理 クラウド化のメリットとは?
    1. ◆紙・Excel管理からの脱却が可能に!
    2. ◆全社での一元管理が可能に!
    3. ◆改ざん・なりすまし防止に!
    4. ◆社員の意識改革にも!
  5. 5章 最後に


1章 社内での安全運転教育の徹底がなにより重要です

自分のクルマでも、社用車でもはじめて運転する際、慣れることが大切です。一方、慣れは油断や思い込みなどを生じさせ「ながら運転」の要因になることがあります。
社用車は、会社名がドアなどに貼られている場合もあり、会社を背負って運転している自覚が必要です。道路交通法を遵守するのは勿論、運転マナーも見られている意識が必要です。近年、危険運転をドライブレコーダーで録画されたり、駐車違反画像をSNSにアップされたりする可能性もあります。
また最近では、若者の車離れが進み、ペーパードライバーも増加しているといわれております。運転免許は取得したものの、営業職に配属されはじめて運転する人もいると思います。また、自身で車を運転していても、社用車の運転は自分の車と勝手が違います。運転の不慣れな社員が、万が一交通事故を起こしてしまうと、会社の信頼を大きく失うことになりかねません。安全運転教育をしっかり実施するとともに、日々の安全運転管理を徹底していくことが重要なポイントとなります。



◆安全運転管理のポイント

  1. 交通ルールを守り安全運転を心がけるとともに、企業ドライバーとして自覚と責任感を意識づける
  2. 余裕を持った運転スケジュールを徹底する(事前にルート確認を行い、訪問先に余裕をもって到着する)
  3. 運転に集中できる環境づくり(ナビやスマホの操作は車を止めてから、運転前後の点呼業務の効率化)
  4. 自社で走行するエリアを共有し、安全確認や危険予測が重要であることを共有する


2章 新たに運転するようになった人は要注意!アルコールチェックしてますか?

2023年12月、アルコール検知器を使用したアルコールチェックが義務化となり、ようやく運用には慣れてきたものの課題がチラホラ…なんて時期ではないでしょうか。
営業職に就き、新たに社用車を運転するようになった方は、営業先との商談へのプレッシャー/慣れない社用車運転に頭がいっぱいで、プライベートでは習慣化されていないアルコールチェックを忘れたり(絶対にNGです)、管理者側も、新たなメンバーの顔と名前が一致せず、点呼やアルコールチェック記録管理の抜け・漏れ、管理表の紛失などが発生しやすい時期です。
この時期、様々な課題に直面されている企業様も多いのではないでしょうか。アルコールチェックについては義務化されていますので、実施されていない場合もちろん罰則の対象となります。
もし、その発覚経路が飲酒事故だった場合、どんなリスクがあるかなど次項から簡単にご説明していきます。



3章 アルコールチェックは管理も実施も大切です

事業所内でアルコール検査し、対面での点呼確認ができる環境下であれば、管理の大変さは別問題としてアルコールチェック未実施や管理表への記載漏れなどはあまり発生しないかと思います。
ただ、直行直帰や出張時など対面でアルコールチェック実施の確認ができない場合、検査未実施やなりすましの可能性はゼロではありません。
「前日飲みすぎてしまったけど、今日は対面確認がないから…」といった具合に、不正が行われても紙・Excel管理だと不正や未実施を防ぎにくい場合があります。
安全運転管理者も他の業務があるため全員の運転タイミングの把握は難しく、運転者任せになる部分が大きいです。運転者数の多い企業であればあるほど、その管理は煩雑となり管理者の負担となります。

また、5月になり新しい部署や環境に慣れ始める時期であると同時に、気候も暖かく過ごしやすい時期であるため気も緩みやすくなります。
そんな中、もし万が一前日のお酒が残った状態で、酒気帯び運転してしまった社員がいたとしたら…どんな事が起こるでしょうか。



◆酒気帯び運転のリスク

今まで築き上げてきた企業イメージや信頼を失い、安全運転者を含む企業への責任が問われ、懲役や罰金も科せられることとなります。また、ニュースやSNSなどでの拡散リスクもあり企業にとってダメージの大きさは計り知れません。
罰則詳細についてはこちらのコラムでも解説していますので、ご確認ください。



◆酒気帯び運転、防ぐためにはどうしたらいい?

酒気帯び運転を防ぐには、運転前後のアルコールチェックの徹底が不可欠です。そもそも義務化の内容なので徹底されている企業が多いものの、全社徹底して管理できているかというと現場任せという企業様も多いのではないでしょうか。きちんと会社として管理していく事で酒気帯び運転の防止だけでなく、社員の意識改革に繋がるなど、会社にとってもメリットが多いです。では、どういった方法で管理していくのか。
そこでオススメなのが、クラウドサービスでの管理です。どういったメリットがあるか、次項から解説していきます。



4章 アルコールチェック管理 クラウド化のメリットとは?

漠然とクラウド化がオススメと言われても、実際何がいいの?と感じる方も多いかもしれません。要は、クラウド化するとWeb経由でデータ入力や保存、確認ができるので、非常に便利だという点がクラウドサービスのメリットとなります。例えば、アルコールチェック管理をクラウド化した場合、どんなメリットがあるのでしょうか?



◆紙・Excel管理からの脱却が可能に!

企業規模が大きくなればなるほど、管理対象が増え、管理も煩雑に…というお声はよく聞きます。紙やExcel管理であれば、運転者の数が多いほど枚数も、確認しないといけないファイル数も多くなります。中には紛失やデータ削除、誤記、改ざん、字が汚くて見えないなんて場合も。これはそのままリスクとなり得る内容です。
それが、クラウドサービスであればアプリ経由で入力し、データ確認をWeb上で行えるサービスがほとんどであるためリスクが少なくなります。必要な場合には、データをダウンロードして保存可能なサービスを選ぶとなお良いでしょう。



◆全社での一元管理が可能に!

日々の管理は現場に任せていて、全社で一元管理していない企業様は多いものの「一元管理」に課題をお持ちの企業もいらっしゃいます。紙やExcelなどの管理では、個別管理になり一元管理は難しいですがクラウド化してしまうと管理はすべてクラウド上で対応することが可能です。全社での一元管理を叶えることができます。



◆改ざん・なりすまし防止に!

クラウド管理サービスで、AI顔認証などの本人確認機能を備えているものはなりすまし防止にも役立ちます。また、記録が残るものが多いため、検査結果の改ざん防止などにも繋がります。大手グループ企業のなりすまし検査実施がニュースで取り上げられていたこともありましたが、紙・Excel管理の場合、管理者が見ていない場所で検査実施の場合、改ざん・なりすまし検査のリスクも高くなります。



◆社員の意識改革にも!

実際に、ユーザー様のお声としていただいた中でアルコールチェック管理を日々徹底していく中で、翌日の運転前の検査に響かないようにとアルコールを飲む量を意識的に減らすようになったというものがありました。
日々の業務が企業の健康経営に繋がっていくのは非常に素晴らしいことですね。

実際のお客様のお声はこちら<ダイチ工営株式会社様:導入事例

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5章 最後に

今回、新入社員配属や組織改編に伴い、営業職などでは新たに業務で運転する社員がいる企業様に向けて、リスクの説明とクラウドサービスの解説をしてきました。クラウドサービスと聞くと、導入までのハードルや導入後の社内での徹底などで嫌煙してしまうご担当者様もいるかと思いますが、導入コストに勝るメリットがあったりもします。
毎日アルコールチェックに対してかけている稼働を、少しでも減らすことができたらいいですよね。
様々なサービスがある中で、企業ごとにあったサービスを選んで導入していく事が重要です。
当社サービス『スリーゼロ』は、クラウドへの移行コストを抑えて導入したい企業様にオススメです。アプリの操作性も簡単でわかりやすいといったお声もいただいています。
既にご導入いただいた企業様の導入事例動画はこちら
様々なお役立ち資料もご用意していますので、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。

以上



監修者 宇徳 浩二(うとく こうじ)

2002年シャープ入社。携帯電話のソフトウエア開発部門にて、スマートフォンのシステム開発等従事。
その後、AIソリューションの開発責任者として、シャープのAIoT(AI+IoT)のAI開発をけん引。
2022年AIoTクラウドにてプロダクトマネージャーに就任し、アルコールチェック管理サービス『スリーゼロ』、WIZIoT(ウィジオ)遠隔監視サービスなどのSaaSサービスのプロダクトを創出。
AI、IoTを活用したソリューションやサービスに携わる者として、社内外の講演、セミナーに登壇をするなどAI、IoT、SaaSビジネスに関して発信している。

宇徳 浩二