軽自動車は今後も白ナンバーをつけられる?変更できる種類や交付期間も解説

最近、白ナンバーをつけている軽自動車を目にすることが増えました。では、軽自動車には今後いつまで白ナンバーをつけられるのでしょうか。この記事では、軽自動車につけられる白ナンバーの種類や、申請期間、デメリットなども解説します。「ダサい」といわれることもある軽自動車の白ナンバーですが、実はメリットもあるため見ていきましょう。

  • 2024/08/30 公開

目次

  1. 軽自動車でも白ナンバーをつけられる!
  2. 軽自動車につけられる白ナンバーの種類
  3. 軽自動車が白ナンバーをつけるメリット
  4. 軽自動車が白ナンバーをつけるデメリット
  5. 軽自動車に白ナンバーをつけるための手続き方法
  6. 軽自動車に白ナンバーをつけるよいタイミングは?
  7. 軽自動車に白ナンバーを付けることに関してよくある質問
  8. 軽自動車に白ナンバーをつけるなら交付期限に注意しよう


軽自動車でも白ナンバーをつけられる!

通常、軽自動車のナンバープレートは黄色ですが、手続きをすれば軽自動車でも白ナンバープレートをつけることができます。

ただし、全ての軽自動車が白ナンバーをつけられるわけではありません。白ナンバーに変更できるのは自家用軽自動車のみで、事業用軽自動車は対象外です。

また、軽自動車につけられるのは「図柄入りナンバープレート」と呼ばれる柄が入ったもののみで、普通車と同じような無地の白ナンバーをつけることはできません。

図柄入りナンバープレートはさまざまな種類があり、申し込み期間中に申請すれば白ナンバーを取得できます。



軽自動車が白ナンバーに変更できるのはいつからいつまで?

白ナンバーの交付期間は、希望する白ナンバーの種類によって異なります。一番初めに交付が開始されたのは、2018年10月1日から交付された地方版図柄入りナンバープレートです。

また、すでに交付期間が終了しているものもあります。たとえば、ラグビーワールドカップの記念プレートは2019年の11月、東京オリンピックの記念プレートは2021年9月に交付が終了しています。

2024年現在も申請できる白ナンバーについては、次の章で確認していきましょう。



軽自動車につけられる白ナンバーの種類

軽自動車につけられる白ナンバーには、いくつかの種類があります。ここでは2024年現在において、軽自動車につけられる白ナンバーの種類を紹介します。



全国版図柄入りナンバープレート

引用:国土交通省「図柄入りナンバープレート」

全国版図柄入りナンバープレートは、日本全国47都道府県の県花をモチーフにデザインされたナンバープレートです。全国のどこの地域でも交付可能ですが、交付手数料は地域によって異なるため、事前の確認が必要です。

また、通常はモノトーン版ですが、交付手数料に加えて1,000円以上の寄付をすることで、フルカラー版のナンバープレートも選択できるようになります。(画像はフルカラーのもの)

寄付金は、観光振興や交通事故の削減にかかわる活動などに活用されます。

交付期間:
2022年4月18日~2027年4月30日
交付手数料:
7,720~10,010円(※地域によって異なる)

出典:国土交通省「全国版図柄入りナンバープレート」



地方版図柄入りナンバープレート

引用:国土交通省「図柄入りナンバープレート」

地方版図柄入りナンバープレートは、地域の風景や観光資源をモチーフにデザインされたナンバープレートです。走る広告塔として地域の魅力をアピールすることを目的に、現在(2023年10月23日時点)は68の地域で導入されています。

通常はモノトーン版ですが、交付手数料に加えて1,000円以上の寄付をすることで、フルカラー版のナンバープレートも選択可能です。(画像はフルカラーのもの)

寄付金は、導入地域における交通改善や観光振興などの取組みに活用されます。

交付期間:
(第1弾41地域)2018年10月1日~
(第2弾17地域)2020年5月11日~
(第3弾10地域)2023年10月23日~
交付手数料:
7,410~10,010円(※地域によって異なる)

出典:国土交通省「地方版図柄入りナンバープレート」



大阪・関西万博特別仕様ナンバープレート

引用:国土交通省「図柄入りナンバープレート」

大阪・関西万博特別仕様ナンバープレートは、2025年に開催される大阪・関西万博を記念して発行されたナンバープレートです。万博の公式ロゴのフォルムをモチーフにしたカラフルな図柄が特徴的で、期間限定で全国の希望者に交付しています。

地方版・全国版図柄入りナンバープレートと同様、1,000円以上の寄付をすることで、モノトーン版に加えてフルカラー版のナンバープレートも選択できるようになります。(画像はフルカラーのもの)

交付期間:
2022年10月24日〜2025年12月26日
交付手数料:
7,920~10,010円(※地域によって異なる)

出典:国土交通省「大阪・関西万博特別仕様ナンバープレート」



軽自動車が白ナンバーをつけるメリット

軽自動車が白ナンバーをつける理由には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、軽自動車が白ナンバーをつけるメリットについて解説します。

◾️ 車体の色となじみやすい

白ナンバーはさまざまな車体の色となじみやすい点がリットです。ブラックやホワイトの車体はもちろん、レッドやブルーなどの原色の車体とも相性が良く、どんな色の車体とも相性がよいでしょう。

以上のように、白ナンバーは黄色ナンバーよりもコーディネートがしやすいため、自然な外装やシックな外装を好む人には白ナンバーが適しています。

◾️ 特別仕様のナンバープレートをつけられる

白ナンバーは特別仕様の限定デザインということもあり、装着することで特別感を味わうことができます。東京オリンピックや大阪・関西万博などの記念プレートであれば、さらに特別感があります。

また、ナンバープレートは所定の手続きをすれば廃車時に持ち帰ることができるため、記念品として保管するのもおすすめの楽しみ方です。

◾️ 変更の時に寄付金を支払えば自治体に貢献できる

白ナンバーに変更する際は、任意で寄付金を支払うことができます。寄付金により、地元の自治体や公益財団法人の活動、大阪・関西万博の盛り上がりなどに貢献できる点もメリットといえるでしょう。

また、1,000円以上の寄付金を支払った場合、フルカラー版のナンバープレートが選択できる点も嬉しいポイントです。



軽自動車が白ナンバーをつけるデメリット

白ナンバーを付けるデメリットは、黄色ナンバーと比較して交付に時間と費用がかかる点です。白ナンバーの交付までの期間は、申請から交付までに12日間程度の期間を要します。
黄色ナンバーであれば最短即日、番号を指定する場合でも2~3日程度のため大きな差です。

また、白ナンバーの交付にかかる費用は、番号を指定しない場合は1,500円前後、希望番号を申請した場合では8,000円前後、さらに地域によっては10,000円以上になることもあります。

対して黄色ナンバーは、希望番号を申請したとしても4,000~5,000円程度のため、3,000円程度の差があることが分かります。



軽自動車に白ナンバーをつけるための手続き方法

軽自動車に白ナンバーをつけるための手続き方法は、以下の3つがあります。

  1. WEBサイト(希望番号・図柄ナンバープレート申込サービス)から申し込む
  2. 地域の予約センター窓口で申し込む
  3. ディーラーや整備工場、行政書士に委託する(別途、手数料がかかる場合あり)

なお、番号を変えない場合と変える場合で手続きが少し異なるため注意が必要です。以下、WEBから申し込む場合のそれぞれの流れを紹介します。


◾️ 番号を変えない場合の手続き方法

軽自動車のナンバープレート番号を変えずに白ナンバーに変更する場合の手続きの流れ・必要書類は以下の通りです。

手続きの流れ

  1. 「ナンバー申込サービス」から必要事項を入力して申し込みを行う
  2. 申し込み完了メールの案内に従い、期日までに交付手数料を支払う
  3. 入金確認メールが届く
  4. 申込サービスにアクセスし、自動車登録番号表交換申請書をダウンロードする
  5. 申請書に必要事項を記入して、交付可能期間内に軽自動車検査協会等で手続きする

必要書類

  • 車両番号標交換申請書
  • 車検証

ナンバープレートは通常、交付手数料の入金後から12日前後で完成します。また、交付可能期間(1カ月)が設けられているため、必ず入金確認メールを確認して、期間内に手続きを済ませるようにしましょう。


◾️ 番号を変える場合の手続き方法

軽自動車のナンバープレート番号を変えて白ナンバーに変更する場合の手続きの流れ・必要書類は、以下の通りです。

手続きの流れ

  1. 「ナンバー申込サービス」から必要事項を入力して申し込みを行う
  2. 抽選結果メールが届く(※抽選対象番号の場合)
  3. 申し込み完了メールの案内に従い、期日までに交付手数料を支払う
  4. 入金確認メールが届く
  5. 交付可能期間内に希望番号予約センターで希望番号予約済証を受け取る
  6. 交付可能期間内に軽自動車検査協会等で手続きする

必要書類

  • 希望番号予約済証
  • 車検証
  • 申請書(軽第3号様式)

番号の変更を希望する場合は「抽選対象希望番号」と「一般希望番号」の2通りに分かれます。

抽選対象希望番号は、人気の高い番号で、抽選によって取得できるかが決まります(落選した場合には再抽選の申込みも可能)。一方、一般希望番号は抽選なしで番号を取得することが可能です。

支払い手続き完了後は、交付可能期間(1カ月)内に希望番号予約済証を受け取り、手続きを済ませる必要があります。



軽自動車に白ナンバーをつけるよいタイミングは?

軽自動車のナンバープレートを白ナンバーに変更したいけど、なかなかタイミングがないという方は、引っ越しが1つの機会です。

引っ越し先によっては、管轄の運輸支局が変わるため、ナンバープレートの変更が必要になります。このタイミングで白ナンバーに変更するのは自然な流れといえるでしょう。

軽自動車のナンバープレート変更の手続きは、引っ越し先の軽自動車検査協会事務所で行います。これは、普通自動車の手続き場所(管轄する運輸支局あるいは自動車検査登録事務所)と異なるため、間違えないよう注意が必要です。

なお、必要なケースでナンバープレートを変更しなかった場合、罰金が科される可能性があると念頭に置いておきましょう。



軽自動車に白ナンバーを付けることに関してよくある質問

  • Q.白ナンバーに変更したら普通車扱いになる?
    A. 軽自動車が白ナンバーに変更することで、普通車扱いになることはありません。軽自動車と普通車は、道路交通法で定められた車両区分が異なるためです。そのため、白ナンバーをつけたとしても、高速道路の料金や自動車税の金額において軽自動車として扱われます。
  • Q.白ナンバーをつける軽自動車が増えているのはなぜ?
    A. 白ナンバーは黄色ナンバーよりも車体の色となじみやすいなどの点が、白ナンバーをつける軽自動車が増えている要因として挙げられます。また、図柄入りナンバープレートをつけることにより、特別感を味わえるため白ナンバーを付ける人も多いようです。
  • Q.そもそもなぜ軽自動車は黄色ナンバーをつける?
    A. 高速道路や有料道路は車種によって料金が異なることもあるため、料金所で車種を瞬時に見分けるために色分けがされています。また、以前は普通車と軽自動車で制限速度が異なっていたため、スピード違反を適切に取り締まるために色分けがされていました。


軽自動車に白ナンバーをつけるなら交付期限に注意しよう

白ナンバーは黄色ナンバーよりもコーディネートがしやすく、特別感も出せるため、外装にこだわりたい人や個性を出したい人におすすめです。ただし、中には交付期限が設けられているものもあるため、変更を希望する場合には期限に注意しつつ、早めに手続きをするようにしましょう。

白ナンバーは2022年4月からアルコールチェック義務化の対象になりました。白ナンバー車両を保有する事業所は、白ナンバー車両の運転者に対しアルコールチェックを実施する体制をつくる必要があります。

アルコールチェック義務化とは?
対象となる事業所など詳しく解説

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