アルコールチェッカーの寿命は?交換方法やメンテナンス方法を紹介

アルコールチェッカーには使用期限・寿命があることを安全運転管理者の皆さまはご存知でしょうか?企業で選任された安全運転管理者は、アルコール検知器を用いた運転前後のアルコールチェックとアルコール検知器の常時有効保持が法令で求められております。定期的に故障の有無を確認し、故障がないものを使用しなければ、法令違反になります。この記事ではアルコールチェッカーの交換時期の確認の仕方と交換方法、日々のメンテナンス方法までご紹介します。

  • 2024/10/17 公開

目次

  1. アルコールチェッカーの寿命は?
  2. アルコール検知器の点検・保守も安全運転管理者の義務
  3. アルコールチェッカーのセンサーの交換方法は?自分でできる?
  4. アルコールチェッカーの毎日の点検・メンテナンスはどうする?
  5. アルコール検知器の点検・保守はめんどうくさい?管理を効率化するための検知器選定とは
  6. おまけ:アルコールチェッカーが急に壊れた!どこに売ってる?(イレギュラー対応)
  7. アルコール検知器の寿命は約1年!買い替え時期こそ運用の見直しを
  8. 『スリーゼロ』は120機種以上の検知器に対応。お好きな検知器で、効率的な運用が可能に!


アルコールチェッカーの寿命は?

アルコールチェッカーの寿命は、購入後約1年~1年半、もしくは購入後の測定回数が5,000回~10,000回程度に達したときだと言われています。
アルコールチェッカーの寿命は、主にアルコールセンサーの劣化によるものです。
アルコールチェッカーのセンサーは、呼気中のアルコール濃度を検出するための重要な部品です。
アルコール濃度を正確に検出し、厳格なアルコールチェックを行うためには、定期的なセンサーの交換が欠かせません。


◾️ センサーの交換をしないままアルコールチェッカーを使用するとどうなる?

使用期限を無視してセンサーが劣化したままアルコールチェッカーを使用し続けると、測定が正確にできなくなり、せっかくのアルコールチェッカーを用いたチェックの安全性・信頼性が確保できません。
アルコールチェックの厳格管理ができないだけではなく、万が一、従業員が事故を起こした場合、管理の不手際として企業が大きく取り上げられ、社会的損失を受けてしまう恐れがあります。

アルコールチェック・点呼等の不手際が、社会問題として大きく取り上げられた事例

企業の社会的信用やイメージを守るためにも、日々のアルコールチェッカーを用いた正確なアルコールチェック・管理は必要不可欠です。
まずは、お手元の管理しているアルコールチェッカーの使用期限を確認しましょう。


◾️ アルコールチェッカーの使用期限はどこに書いてある?

  • 取り扱い説明書:
    取り扱い説明書から、使用期限やセンサーの交換時期・交換方法を確認するのが最も確実でしょう。
  • メーカーの公式サイト:
    取扱説明書が手元にない場合は、型番を確認し、型番で検索し製品のサイトから確認しましょう。型番は、本体の側面や裏面に記載がある場合があります。
  • アルコールチェッカー本体に書いてある場合も:
    使用期限が本体画面に表示されている機種あります。

アルコールチェッカーを配布する際に、安全運転管理者自らが事前に使用期限を記録管理してメンテナンス・交換時期を把握しておきましょう。また、アルコールチェッカーの運用ルールを社内で徹底することも重要です。

お役立ち資料
「検知器買い替えタイミングは管理方法を
見直そう!」


★注意★「電源がついているから正常に動作している」との判断は禁物!

アルコールチェッカーは、単機能・低価格のものから、高機能・高価なものまで、たくさんの種類が市場に出回っています。

アルコールチェッカー中には、

  • 業務用ではなく健康管理の用途目的のもの
  • 海外製の輸入品で、販売している企業が品質管理すらしてないもの
  • アフターフォロー体制のないもの

なども氾濫しております。企業の管理者は、アルコールチェックの使用期限・寿命や価格に影響されず、法令で定められている検知器有効保持を遵守する観点で、導入する検知器を選定する必要があります。

「保存版!アルコール検知器の選定ポイント」

アルコールチェッカーの中には、
電源を入れて、息を吹きかけると「0.00」の表示がでて正常の動作しているように見えて実はセンサーが反応してないような機種もあるようです。

故障したアルコールチェッカーを使い続けることも法令違反になります。2023年12月に施行された「アルコール検知器を用いたアルコールチェック義務化」の目的は、正確に・精密に酒気帯びの有無をチェックし、より厳格に管理するためです。
アルコールチェッカーに表示されているアルコール濃度だけではなく、対面もしくは対面に準ずる方法で「目視等での酒気帯びの有無を確認する」ことが重要です。運転者の顔色、呼気の臭い、応答の声の調子などでしっかりと確認しましょう。

また、管理者だけでなく運転者に対しても、アルコール検知器の正しい使い方を周知することも重要です。

出典:アルコール検知器協議会



アルコール検知器の点検・保守も安全運転管理者の義務

アルコールチェッカーが故障していないか、を日々点検し、メンテナンスすることも管理者の務めです。
なぜなら、安全運転管理者には、アルコール検知器(アルコールチェッカー)を常時有効に保持することが義務付けられているためです。


◾️ アルコール検知器の常時有効に保持とは

  • 六 運転しようとする運転者及び運転を終了した運転者に対し、酒気帯びの有無について、当該運転者の状態を目視等で確認するほか、アルコール検知器(呼気に含まれるアルコールを検知する機器であって、国家公安委員会が定めるものをいう。次号において同じ。)を用いて確認を行うこと。
  • 七 前号の規定による確認の内容を記録し、及びその記録を一年間保存し、並びにアルコール検知器を常時有効に保持すること。

引用:安全運転管理者の業務の拡充等|警察庁

施行の道路交通法施行規則の改正により、2023年12月1日からは、2022年4月施行の運転者の酒気帯びの有無の目視確認に加えて「アルコール検知器を用いたアルコールチェック」と「1年間のアルコールチェック結果の保存」が義務化されました。それに伴い、アルコールチェックの精度と信頼性を確保するために、常にアルコール検知器が正確に測定可能な状態で管理すること(=アルコール検知器の常時有効に保持)が義務付けられたのです。

確実にアルコールチェック義務化に対応できているのか、は安全運転管理者の関心ごとでもあります。「【2024年最新版】アルコールチェック義務化Q&A集」で現在の管理体制を簡単に振り返るのもおすすめです。

「【2024年最新版】アルコールチェック
義務化Q&A集」

厳格化されたアルコールチェック義務化ですが、遵守しない事業所には何らかの罰則が科されるのでしょうか?以下の記事もおすすめです。



アルコールチェッカーのセンサーの交換方法は?自分でできる?

アルコールチェッカーの使用期限が来たら、アルコールを検知するセンサーの劣化進むため、早急にセンサーの交換をしなければなりませんが。センサーの交換は自力でできるのでしょうか? 結論からお伝えすると、一部のユーザーでセンサー交換ができる機種以外は、アルコールチェッカーのセンサー交換を自分でするのはおすすめしません。

メーカーや販売代理店の製造元・販売元に機器を送付し、センサー交換をしてもらうのが一般的です。


◾️ アルコール検知器交換時期に是非見直しを!

アルコールチェッカーが最適なものを選べているのか、運用面や費用面のコストカットを考えるなら、買い替え時期にアルコール検知器・アルコールチェックサービスを見直しすることをおすすめいたします。
アルコールチェッカーもアルコールチェックサービスも、年単位で使用したり契約したりするものが多いためです。
以下のお役立ち資料や記事を参考に、あなたの事業所に合った検知器・サービスをご検討してみるのはいかがでしょうか?

「保存版!アルコール検知器の選定ポイント」
お役立ち資料
「検知器買い替えタイミングは管理方法を
見直そう!」

また、弊社AIoTクラウドが提供する、アルコールチェック管理サービス『スリーゼロ』では、120機種以上のアルコールチェッカーに対応しています。
「使用するアルコールチェッカーは決まったけれど、クラウドサービスに移行してみたい…」
「アルコール検知器は自分たちで選んだり組み合わせたりして管理サービスを利用したい…」
このようにお考えのご担当者様は、是非お気軽にお問い合わせくださいませ。

アルコールチェック管理サービス
『スリーゼロ』のお問い合わせはこちら



アルコールチェッカーの毎日の点検・メンテナンスはどうする?

運転手は運転前後の1日2回、アルコールチェッカーを使用します。
そのため、安全運転管理者等の管理者は、運転手の運転前の前日もしくは業務終了後に簡単に以下2点を確認しましょう。

【毎日確認すべき項目】

  • 電源が確実に入るか?
  • 本体に損傷がないか?

正確に測定できるか(故障していないか)を週に1度確認する時間を作るのも良いでしょう。

【毎週確認すべき項目】

  • アルコールが含まれていない場合、アルコールを誤検知しないこと
  • アルコールが含まれる場合、アルコールを検知すること

また、年に1度のアルコールチェッカーの交換時期より前に、運用方法を見直すのもおすすめです。
今使用しているアルコールチェッカーは最適なのか、費用はもっと抑えられないか、厳格管理ができているのか…。アルコール検知器の買い替え時期のついでに運用・管理面も見直すと効率的です。
次の章では、アルコールチェック・管理を効率化するためのおすすめの運用・管理方法をご紹介します。



アルコール検知器の点検・保守はめんどうくさい?管理を効率化するための検知器選定とは

弊社株式会社AIoTクラウドでは、2024年6月末に1,197名の安全運転管理者を対象にアルコールチェック義務化の対応状況や課題についてアンケート調査を実施しました。

調査レポートダウンロードはこちら

この調査レポートからも、「日々の検知器メンテナンス(正常に動いているか)確認が面倒」だと運用面で課題に思っている割合が、2023年12月のアルコールチェック義務化直後と比べると大幅に上がっていることが分かります。
つまり、義務化の法対応直後では見えていなかった、検知器の点検・メンテナンス等の日々の小さな業務が意外と面倒だったということが分かってきました。

  • 現場へ直行直帰が多いのか、基本出社なのか
  • 運転機会は多いのか、限定的なのか
  • アルコールチェックの測定場所は屋内が多いのか、屋外が多いのか

このような観点から、最も管理やメンテナンスがしやすく、コストを抑えられる検知器を判断するのが大切です。
以下のお役立ち資料に、アルコールチェッカーを選ぶ際のポイントをまとめております。せひご参考ください。

「保存版!アルコール検知器選定のポイント」
はこちら



おまけ:アルコールチェッカーが急に壊れた!どこに売ってる?(イレギュラー対応)

安全運転管理者様のお話を伺うと、意外と多いイレギュラー対応が「急なアルコールチェッカー破損時の対応」です。特に現場に直行直帰することの多い事業所では、アルコールチェッカーを一人一台貸し出し、携帯するため、不意に破損してしまう場合も少なくないそうです。

  • Q. アルコール検知器はどこに売っている?
    A. メーカーや販売代理店から購入するのが安心ですが、必要至急のシチュエーションでアルコール検知器が買える場所は以下があります。
    • 家電量販店
    • ホームセンター
    • インターネット通販
    Amazonや楽天等のインターネット通販にも取り扱いがあり、かなり安価に手に入れることも可能だそうです。
    正確に測定を行いたい場合や高精度な検知器を使用したい場合は、「アルコール検知器協議会」の認定機種であるかどうか、を基準に判断すると、決めやすい場合もあります。 弊社の提供するアルコールチェック管理サービス『スリーゼロ』は、対応する検知器の種類が120種類以上です。急な検知器の故障時でも、ご自身で用意したものでサービスの利用継続が可能です。


アルコール検知器の寿命は約1年!買い替え時期こそ運用の見直しを

ドライバーの呼気のアルコール濃度を正確に測定するために、アルコールチェッカーの使用期限をしっかり守ること、日々のメンテナンスを怠らないことは、安全運転管理者の義務です。
約1年に1回訪れる、アルコールチェッカーの交換時期。1年に1度、立ち止まって運用の見直しをしてみませんか?

お役立ち資料
「検知器買い替えタイミングは管理方法を
見直そう!」



『スリーゼロ』は120機種以上の検知器に対応。お好きな検知器で、効率的な運用が可能に!

株式会社AIoTクラウドでは、白ナンバー事業所に向けて『スリーゼロ』というアルコールチェック管理サービスを提供しております。『スリーゼロ』は、120種類以上の検知器に対応しており、市販のアルコール検知器を使ってアルコールチェックを行えます。

アルコールチェックの結果をクラウド上で一元管理できるうえ、直行直帰の際のアルコールチェックも確実に記録できるなど、正確かつストレスフリーに業務を勧められます。興味をお持ちの事業所の方は、ぜひお気軽にお問合せくださいませ。

アルコールチェック管理サービス
『スリーゼロ』のお問い合わせはこちら

アルコールチェック管理サービス
『スリーゼロ』の資料ダウンロードはこちら



監修者 宇徳 浩二(うとく こうじ)

2002年シャープ入社。携帯電話のソフトウエア開発部門にて、スマートフォンのシステム開発等従事。
その後、AIソリューションの開発責任者として、シャープのAIoT(AI+IoT)のAI開発をけん引。
2022年AIoTクラウドにてプロダクトマネージャーに就任し、アルコールチェック管理サービス『スリーゼロ』、WIZIoT(ウィジオ)遠隔監視サービスなどのSaaSサービスのプロダクトを創出。
AI、IoTを活用したソリューションやサービスに携わる者として、社内外の講演、セミナーに登壇をするなどAI、IoT、SaaSビジネスに関して発信している。

宇徳 浩二