- 2024/11/08 公開
目次
アルコールチェック代行サービスとは?
2022年4月に白ナンバー事業者も運転前後の運転者の状態を目視などで確認し、運転者の酒気帯びの有無をすることが必須になりました。2023年12月からは目視に加え、アルコール検知器を使用した酒気帯びの確認が必要になりました。アルコールチェック義務化では、対面または対面に準ずる方法で運転者の酒気帯びの確認をする必要があります。
深夜・早朝、休日など関係なく社用車を運転する際には安全運転管理者が確認する必要があり、安全運転管理者や管理者、運転者にとってもアルコールチェックは負担の大きい業務となっています。
企業によっては24時間365日、いつでも酒気帯び確認が必要になる事象が発生する場合もあり、労務管理視点でも頭を悩ませている安全運転管理者や管理者のかたも多いのではないでしょうか。
そんな中、注目を集めるサービスとなっているのが「アルコールチェック点呼代行サービス」です。
「アルコールチェック点呼代行サービス」とは、安全運転管理者や管理者に代わり、アルコールチェックの点呼業務を実施するサービスです。
サービスによっては、「深夜・早朝、休日など負担の大きい時間帯だけの利用できるもの」、「24時間365日利用できるもの」など、事業者の抱える課題・ニーズに合わせて活用が可能になっています。点呼業務を外部委託することで、業務負担の効率化を実現することが可能です。
アルコールチェックの酒気帯び確認は単純なものですが、義務化がはじまり、社員が社用車を利用する都度対応するとなるとなかなか工数がかかるものになります。
…そこを外部委託することで、業務負担軽減をかなえることができます。
直行直帰の多い企業や、深夜・早朝、休日など管理者でカバーしきれない時間帯だけ外部委託をするなど活用方法はさまざまです。負担軽減と同時に法令遵守もかなえることができるサービスとなっています。企業のリスクとコストのバランスを見て、活用することをおすすめします。
◾️ 点呼代行業務は、外部委託できるの?
アルコールチェックの点呼業務は代行サービスへの委託が認められています。
◾️ 道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令の施行に伴うアルコール検知器を用いた酒気帯びの有無の確認等について(通達)
第2 留意事項 1 運転前後の運転者に対する酒気帯びの有無の確認
⑸ 安全運転管理者以外の者による確認
安全運転管理者の不在時など安全運転管理者による確認が困難である場合には、安全運転管理者が、副安全運転管理者又は安全運転管理者の業務を補助する者(以下「補助者」という。)に酒気帯び確認を行わせることは差し支えない。
運転者に対する酒気帯び確認は、業務委託であっても差し支えないが、例えば、運転者が酒気を帯びていることを補助者が確認した場合には、安全運転管理者へ速やかに報告し、必要な対応等について指示を受けるか、安全運転管理者自らが運転者に対して運転中止の指示を行うとするなど、安全運動を確保するために必要な対応が確実にとられることが必要である。
出典: https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzenuntenkanrisya/pdf/unyoutsuutatsu.pdf
◾️ アルコールチェック点呼ってどういったことをすればよいの?
アルコールチェックの点呼業務は、リアルタイムで対応が必須となっており対面で実施できない場合は、対面に準ずる方法でもよいとされています。
アルコールチェックで日々発生する業務
- 運転者:
アルコール検知器を使用しアルコールチェック実施 - 運転者:
検査結果を記録簿に記載 - 安全運転管理者:
記録簿記載の検査結果と運転者の酒気帯びの有無を目視かそれに準ずる方法で確認 - 安全運転管理者:
問題ない旨を記録簿に記載
当社で2024年6月末に実施した全国の安全運転管理者を対象としたアンケート調査では、直行直帰時や深夜早朝・土日祝日などの点呼業務に課題感を持っている企業が多いことが判明しました。
クラウドサービスサービス活用がオススメ!
日々の点呼業務に課題感をもたれている企業さまにオススメなのが、「アルコールチェック点呼代行サービス」です。深夜・早朝、休日など負担の大きい時間帯だけの利用もでき、24時間365日対応可能な事業者も多く企業のニーズに合わせて活用が可能になっています。点呼業務を外部委託することで、業務負担の効率化を実現することが可能です。
アルコールチェック点呼代行サービスに点呼業務を委託した場合、上記の<アルコールチェックで日々発生する業務>の③④の業務を委託することができます。
アルコールチェック代行サービス事業者が運営するコールセンターで酒気帯び確認を行いますが、その際にアルコールチェック結果をコールセンター側へ共有することが必要になります。 さらに便利に活用するために、運転者のアルコールチェック結果をクラウド経由でコールセンター側へ共有を行うことがオススメです。
紙や電子ファイルなどの記録簿でも対応が可能な事業者も多いですが、クラウド管理サービスで管理・運用ができるとメリットがたくさんあるのをご存じですか?
- メリット①
運転者はアルコールチェック結果をアプリで入力・登録すればいいのでかんたん - メリット②
検査結果の共有はクラウド経由なのでかんたん - メリット③
検査結果の記載もクラウドサービスで指定された項目を入力していくので漏れがなく確認側もあんしん
など、運転者の負担も少なく運用でき、安全運転管理者の業務負担も軽減することができメリットが多くなっています。
アルコールチェック点呼代行サービスどれを選べばいい?
◾️ 点呼代行サービスの活用方法
代行サービスは企業に合わせた活用方法が可能になっていることが多く、点呼業務すべてお任せするパターンと、安全運転管理者が対応が難しい時間帯のみお任せするなど、企業のニーズに合わせた活用が可能です。
<全部お任せパターン>
【メリット】 |
|
---|---|
【デメリット】 |
|
<一部お任せパターン>
【メリット】 |
|
---|---|
【デメリット】 |
|
◾️ 点呼代行サービスの種類
サービスの種類には、運転者が電話をかけるパターンと受けるパターンと2種類あります。サービス提供者によって、どちらのパターンでサービスを提供しているか異なります。
<インバウンドタイプ>
アルコールチェック後、運転者から電話をする。
【メリット】 |
|
---|---|
【デメリット】 |
|
<アウトバウンドタイプ>
アルコールチェック後、コールセンターから電話がくる。
【メリット】 |
|
---|---|
【デメリット】 |
|
◾️ 当社おすすめサービス3選!
アルコールチェック点呼代行サービスは、企業の課題に合わせた使い方ができる事業者を選ぶのがポイントです。
今回は3つのサービスをご紹介します。
◾️ 【アルコールチェック委託サービス(パーソルビジネスプロセスデザイン社)】
酒気帯びの確認・記録の手間を減らし、安全運転管理者の大幅な負担削減を実現するサービスです。
早朝・深夜など、安全運転管理者の負担がかかるアルコ―ルチェック業務を代行し、確認・共有します
- 弁護士監修サービス 「道路交通法」の改正に対応
- 早朝や深夜対応の負担をなくし、安全運転管理者や従業員のリソース削減
- シェアードによるコストを抑えた代行
●アルコールチェック委託サービスの対応範囲
安全運転管理者に代わり、下記業務を代行。導入、定着のサポートも。
- 入力項目の確認
- 酒気帯びの確認
- 確認者名の入力
- 運用報告書の作成・共有(対応実績、KPI達成度など)
- イレギュラー発生時のエスカレーション
◾️ 【クリアGO(アイポケット社)】
検知器からコールセンターまで提供。安全運転管理者の負担を大幅に削減します。
安全運転管理者によるアルコールチェックの目視確認、アルコール検知結果の記録をコールセンターが一括代行。
初期費用ゼロで気軽に導入いただけます。導入・定着支援も無料でサポートいたします。
- 今の検知器、システムがそのまま使える
- 業界最安水準のコールセンター
- 接続率99%以上だから、圧倒的に繋がりやすい
- 3拠点で対応する安心のバックアップ体制
●アルコールチェック委託サービスの対応範囲
安全運転管理者に代わり、下記業務を代行。
- 管理者・運転者向け導入セミナーの実施
- 入力項目の確認
- 酒気帯びの確認
- 健康状態の確認
- 確認者名の入力
- 報告音声の録音・共有
- 運用報告書の作成・共有(対応実績)
◾️ 【アルコールチェック代行(バディネット社)】
2023年12月からの道路交通法改正(運転前後のアルコールチェックが義務化)に完全対応し、管理から記録まで各社に合わせて漏れなく対応するバディネットのアルコールチェック代行サービス。
検知器やクラウド管理システムまでワンストップで提供することも可能で、初期費用0円、使った分だけ費用発生する従量課金制で365日/24時間いつでも必要な時だけご利用いただけます。
- 1コール150円の完全従量制プランあり(初期費・月額固定費なし)
- 1台から導入可能/利用期間の縛りなし
- コールセンターからかかってくる電話に出るだけ(確認を忘れる心配がありません)
- 安全運転管理者さまの工数を大幅削減
●アルコールチェック委託サービスの対応範囲
安全運転管理者に代わり、下記業務を代行。未実施者へのフォローも可能です(オプション)
- 酒気帯びの確認
- 健康状態の確認
- 確認者名の入力
- 応対履歴の共有
- イレギュラー発生時のエスカレーション案内
活用事例
実際にアルコールチェック点呼代行サービスとクラウドサービスを活用されている事例をご紹介します。
※クラウドサービスについては当社が提供しているアルコールチェック管理サービス『スリーゼロ』となります。
◾️ 【クオリカプス株式会社さま】
クオリカプス株式会社さまは、出張・直行直帰が多く出先でアルコールチェックを実施されることが多く『スリーゼロ』と「アルコールチェック代行」を活用して点呼管理業務の大幅効率化を実現されています。
◾️ 【日本光電工業株式会社さま】
日本光電工業株式会社さまは、24時間365日お客様対応で運転機会が発生する企業様です。安全運転管理意識が非常に高い企業様で『スリーゼロ』と『アルコールチェック代行』を活用して法令順守を徹底されています。
◾️ 【ニチレイフーズ株式会社さま】
ニチレイフーズ株式会社さまは、『スリーゼロ』と「アルコールチェック代行」を組み合わせて導入し万全の義務化対応を取られた企業様です。全国20拠点の現場の業務負担を最優先に考えられ導入をされています。
また、安全運転管理者さまが点呼できる時間帯はスリーゼロを活用して、点呼業務を実施し
それ以外の時間は点呼代行事業者を活用している企業さまもいらっしゃいます。
◾️ 【株式会社ホクチクさま】
牧場主のニーズに合わせて、直行直帰の多い配送業務も『スリーゼロ』でしっかり義務化対策されています。必要な時間のみアルコールチェック代行を活用。業務時間内は点呼業務はスマホで簡単承認され管理業務も効率化を実現されています。
まとめ
今回はアルコールチェック点呼代行サービスについて解説しました。
現場の負担が大きい点呼業務について、見直してみてはいかがでしょうか?
特に直行直帰や出張が多い企業様にオススメのサービスです。
アルコールチェック点呼代行サービスのメリットや道路交通法で定められている内容などをまとめたWPもご用意しています。
是非ダウンロードしてお役立てくださいね。