社内で安全運転宣言を策定する例文をご紹介!安全運転の心がけを徹底させよう

安全運転を従業員に心がけてもらうため、また社外に対して安全運転の心がけを示すため、安全運転宣言を作成することがあります。では、安全運転宣言を作成する場合、どのような文章を取り入れるのがよいのでしょうか。この記事では、策定するときに気を付けたいポイントや、具体的な例文まで紹介します。

  • 2024/09/18 公開

目次

  1. なぜ社用車の安全運転は重要?
  2. 安全運転を心がけるために「安全運転5則」をおさらいしよう
  3. 安全運転の心がけを促す「安全運転宣言」とは
  4. 参考にできる!安全運転宣言の例文
  5. 交通安全・標語コンクールで安全運転の心がけを促すのも効果的
  6. 安全運転の心がけに関するよくある質問
  7. 安全運転宣言を作成して、社内の安全運転意識を高めよう


なぜ社用車の安全運転は重要?

安全運転を徹底することは、社用車を持つすべての企業にとって非常に重要です。社用車で交通事故が起きると、従業員や被害者が怪我をする危険性があり、最悪、死亡することも起こり得ます。加えて、企業の評判を損ねることになりかねません。

事故による損害賠償や修理費用、業務の停滞など、経済的な負担も膨大になると予測されます。

企業が安全運転を徹底することは地域社会全体の安全につながります。つまり、社用車の安全運転を徹底するのは、社内にとどまらず、企業としての社会的責任を全うすることにもつながります。

なお、従業員への安全運転指導の際は、安全運転の基本がまとめられた、以下の資料を活用してみてはいかがでしょうか。

従業員への安全運転指導で使える!
「安全運転」のしおりはこちら


◾️ 安全運転を確保するため中心となるのは「安全運転管理者」「運行管理者」

社用車を保有している会社には安全運転管理者か運行管理者を任命する義務があります。
白ナンバーの社用車を使用する企業は安全運転管理者、緑ナンバーを使用する企業は運行管理者の選任が必要です。

安全運転管理者と運行管理者は要件や資格の扱いに違いはありますが、どちらも社内における安全運転推進という役割を担っています。この立場の担当者が中心となり社内の安全運転を確保するために必要な業務を行います。



安全運転を心がけるために「安全運転5則」をおさらいしよう

安全運転を心がけるために、まず「安全運転5則」を理解しておくことが重要です。社内で「安全運転宣言」を策定するためにも重要であるため、ここでおさらいしておきましょう。

【安全運転の5則】

  • 安全な速度を必ず守る
  • カーブの手前ではスピードを落とす
  • 交差点では必ず安全を確かめる
  • 一時停止を怠らず横断歩行者の安全を守る
  • 飲酒運転を絶対にしない

この安全運転5則は自動車教習所でも繰り返し指導される、安全運転をする上での基本原則です。安全運転スローガンや標語にはこの5則に沿った内容をいれて、常に運転者に意識してもらうのがよいでしょう。



安全運転の心がけを促す「安全運転宣言」とは

社用車を使用する企業にとって、安全運転は極めて重要な課題です。日頃からドライバーの安全運転に対する意識を高めるために、企業は「安全運転宣言」を作成することが推奨されています。

「安全運転宣言」とは、企業が社内外に対して行う公式な声明です。具体的な内容としては、安全運転の重要性と、安全運転を実践するために社内で行う取り組みを明文化し宣言します。

安全運転宣言を作成・発表することで、ドライバーの意識を高められるほか、社外に対しても全社員が一丸となって安全運転に取り組む姿勢を示すことができるでしょう。

企業の経営層から社内外に向けて安全運転の方針や行動規範を明示するとともに、従業員1人ひとりが安全運転の重要性を理解し、日々の業務において実践することが期待されます。


◾️ 安全運転宣言を制定するときのポイント

  • ポイント1:わかりやすい言葉を使う
  • ポイント2:具体的な行動指針を示す

安全運転宣言を制定するうえでの大きなポイントは2つあります。1つは「わかりやすい言葉を使う」、もう1つは「具体的な行動指針を示す」です。

わかりやすい言葉で具体的な行動指針を示すことで、従業員が日常的に安全運転を意識しやすくなります。また、安全運転の心がけで何を目指しているか、社外にも分かりやすく伝えられるでしょう。

では、具体的な行動指針とはどのようなものでしょうか。それは、「飲酒運転を絶対にしない」「法定速度を守る」「交差点では必ず安全を確認する」などが例として挙げられます。

短い文章で読み手の頭に残る宣言を作成するとよいでしょう。



参考にできる!安全運転宣言の例文

ここでは安全運転宣言の例文を紹介します。自社での作成に参考にしてください。

私たち○○株式会社は、全社員が安全運転を心がけ、交通ルールを遵守することを誓います。地域社会の安全のため、全力で交通安全に取り組むにあたり、以下を宣言します。

交通安全宣言

  1. 法定速度を守ります
  2. カーブの手前ではスピードを落とします
  3. 交差点では必ず安全を確認します
  4. 歩行者の安全を優先します
  5. 飲酒運転は絶対にしません

以上のように、具体的な行動目標を示すほか、その行動を企業全体で取り組むことを示すことで、社内の安全運転意識がさらに高まるほか、社外に対する説得力も高まるでしょう。



交通安全・標語コンクールで安全運転の心がけを促すのも効果的

安全運転の意識を高めるためには、安全運転宣言の策定にプラスし、具体的な取り組みを行うことも重要です。取り組みのひとつとして、「交通安全・標語コンクール」への参加が推奨されています。

交通安全・標語コンクールでは、従業員1人ひとりが交通安全について考え、自らの言葉で表現する機会を提供できるとともに、標語を作成する過程で日常の運転習慣や安全運転の重要性を再認識できます。参加を推奨することでドライバーの意識向上につながることが期待できるでしょう。

自社でコンクールを行うのもよいのですが、外部団体のコンクールに参加し評価されると、ドライバーのモチベーション向上につながるのでおすすめです。以下のような団体がコンクールを実施しているため、参加を検討してみてはいかがでしょうか。


陸上貨物運送事業労働災害防止協会(陸災防)

陸上貨物運送事業労働災害防止協会(陸災防)は貨物運送業界における労働災害の防止を目的とした団体です。交通安全に関する教育や訓練、情報提供を通じて、業界全体の安全意識を高める取り組みを行っています。

毎年「安全衛生標語」を募集しており令和6年度は応募総数5,089の中から以下が選ばれました。運送事業者のドライバーがピンとくる標語が優秀賞に選ばれています。

ドライバーの従業員にとって、作成すること自体がリフレッシュにもつながるコンクールではないでしょうか。

令和6年度 安全衛生標語 交通部門

  • 最優秀賞
    手前より先の先まで視野広げ 車間とゆとりで追突防止
  • 優秀賞
    無理はしません させません みんなで守ろう 改善基準

出典:陸上貨物運送事業労働災害防止協会(陸災防)「安全衛生標語」


一般財団法人全日本交通安全協会・毎日新聞社

全日本交通安全協会と毎日新聞社は交通安全に関する啓発活動を幅広く展開しており、共同で交通安全年間スローガンを募集しています。

このコンクールは全国規模で行われ多くの企業や個人が参加します。重点テーマが複数指定されているので、作成しやすく気軽に取り組めるのではないでしょうか。

最優秀作品は秋の全国交通安全運動で作成されるポスターのスローガンとなり全国で配布、掲示されます。わかりやすく呼びかけるスローガンが選ばれる傾向にあります。

令和5年度 交通安全年間スローガン
内閣総理大臣賞(最優秀作)

  • 運転は ゆとりとマナーの 二刀流
  • 自転車に 乗るなら必ず ヘルメット
  • ぺだるこぐ ぼくのあいぼう へるめっと

出典:一般財団法人全日本交通安全協会「令和5年使用 交通安全年間スローガン」



安全運転の心がけに関するよくある質問

  • Q. 安全運転宣言の書き方のポイントは?
    A. 安全運転宣言は、「安全運転5則」に即し、わかりやすい表現で書くのがポイントです。
    安全運転5則は運転に関する最も基本的な安全対策のため、これを参考に作成することで、ドライバーが基本的な事項について意識するために役に経ちます。
    また、わかりやすく短く表現することで、読み手の記憶に残る宣言が策定できるでしょう。
  • Q. 「高速道路安全運転5則」とは?
    A. 「高速道路安全運転5則」とは、高速道路を安全に走るために意識したい内容がまとめられたものです。長距離運転が多い事業所は、安全運転5則とともに、高速道路安全運転5則も取り入れて、安全運転宣言を策定するのもよいでしょう。
    以下が高速道路安全運転5則内容となります。

    【安全運転の5則】

    • 安全速度を守る
    • 十分な車間距離をとる
    • 割り込みをしない
    • わき見運転をしない
    • 路肩走行をしない


安全運転宣言を作成して、社内の安全運転意識を高めよう

安全運転宣言の策定は、社内外に安全運転の姿勢を示す重要な取り組みです。運行管理者や安全運転管理者が中心となり、従業員の安全運転意識を高めていきましょう。

安全運転管理者や運行管理者の業務は、安全運転宣言の策定のみならず、アルコールチェックや運転日報の管理など多岐にわたります。これらの業務を正確に行うために、また業務負担を減らすために、ツールを導入し業務効率化を進めていくのはいかがでしょうか。

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